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モネの睡蓮 展  DATA GLASS PROJECT 2005

これは、印象派の画家クロード・モネが晩年にその視力の衰えの中で繰り返し、自宅の庭に造営した睡蓮の庭を描き続けたことに注目し、彼が睡蓮の池をどのように観、その現れを表現したのかと言う事の問いを私達の研究とだぶらせて考えて見ようと言うところから決められました。モネが見たであろう水面のさざ波や水面に映り込んだ空の表情、そして水中や水底の様子等が光や風の中で織り成す様々な映像の交歓をDATA GLASSが見せる映像と現実の姿を様々に重ね合わせることで、映像の持つ今までにない映像自身の界面を体験することを目指しました。博物館内の展示用ガラスケースをライトボックス状に配置しその上に置かれたものをデータグラスを通して体験するものです。鑑賞者はあらかじめ設定しておいた時間軸とルートにそって鑑賞し、ガラスケースの上に置かれた様々なものを実際に手で触れ、サウンドと共に少し不思議な映像を味わうことができました。

また、この展覧会では、透過型HMD映像に加え、吹田哲二郎氏によるオリジナル開放型ヘッドホンの追加により音響の要素を加えることができました。
前年のSecret Poem 展では、ものと映像を重ねることのみでありましたが、この展覧会ではそれらのものを手に取ることと、音響の追加によって、さらに作品体験の質の変化を探ることができました。

日時 :

2005年10月1日(土)〜10日(月) 期間中入場者:約200名

場所 : 京都嵯峨芸術大学附属博物館
制作 : DATAGLASS PROJECT 2005
京都嵯峨芸術大学芸術学部メディアアート研究室
吹田哲二郎、竹内創、松本泰章、本松芳峰、植田公裕
協力 : (株)島津製作所 航空機器事業部
主催 : 京都嵯峨芸術大学