Masayuki TOWATA Yasuaki MATSUMOTO
IRIS Negev desert /uninstalled Installation
期間
2015.4.14 -26 (会期中無休)
10:00 ~ 17:00
場所
京都嵯峨芸術大学附属ギャラリー アートスペース嵯峨
入場無料
未完のアーカイブ
イスラエルは、歴史、文化、宗教の重層空間であるとともに、それらの分割空間でもある。
この状況は、現在の世界の分割空間のモデルともいえる。
しかし、現在進行しつつある、地球自体の気候変動とそれに伴う環境危機は、
従来の人々の考えの土台である地球そのものの存続の危機でもある。
IRIS(瞳)は、ネゲブ砂漠の荒野に置かれ、地球の瞳として、
その眼差しを宇宙に向け、また同時にその瞳は宇宙から見られる存在となる。
人は、昼夜、地上で砂漠に横たえられたその瞳に接し、
あるいはネットで衛生の視点からそれを視る。
太陽電池とそのエネルギーによって光る地上の瞳は、
人々に、地上の視点とそれに伴う考えからの解放を誘う装置となる。
本プロジェクトは2008年から始まり、函館と京都において断片的に実現した、
その実験の後に、より大規模なインスタレーションとしてイスラエルと福島で計画されている。
しかしイスラエルや福島においては政治的あるいは経済的理由においてはいまだ実現していない。
本展はいまだ実現されないプロジェクトの未完のアーカイブとして記憶されるものである。
この展覧会は、本学造形学科メディアアート分野の松本泰章教授と京都市立芸術大学美術学科構想設計の砥綿正之教授が2008年から進めてきたIRIS PROJECTの一環として企画されました。
このプロジェクトは太陽エネルギーによって蓄えられた電力を用いて地表に瞳(iris)状の光の形象を作り、人工衛星によって撮影し、インターネットを介して鑑賞するものです。実現には様々な技術を用いますが、多くの専門家達の協力により準備を進めています。今回は、それらの研究成果を先取りして、映像と3Dプリンターをもちいたモデルの展示を行います。
IRIS PROJECT
場所:イスラエル ネゲブ砂漠
時期:未定
形状:太陽電池パネル、瞳状(直径21m)/昼のIRIS
バッテリー、LEDサーチライト、放射状水平投光(直径4000m)/夜のIRIS
作者:砥綿正之(京都市立芸術大学教授)
松本泰章(京都嵯峨芸術大学教授)
http://towata-matsumoto.net/
映像制作:人長果月
3DCG制作:砂山太一
協力
京都大学 宇宙総合学研究ユニット
京都市立芸術大学
平沼孝啓建築研究所
佐藤淳構造設計事務所
旭ビルウォール株式会社(AGB)
フジ大理石株式会社
後援
PARASOPHIA 京都国際現代芸術祭
主催
京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科メディアアート領域