CIRCULATION8

2016.11.21-11.25

12:00-18:00

京都嵯峨芸術大学附属ギャラリー アートスペース嵯峨

研心館1階メディアアートアトリエ ROOM2

主催:芸術学部造形学科メディアアート研究室 短期大学部美術学科現代アート研究室

 

二十世紀以降の美術作品を、今あるべき形へ再制作せよ

 

original

木藤純子

イチハラヒロコ

Bernd and Hilla Becher

Andy Warhol

石田徹也

上崎梨加

Frank Stella

 

remake

塚原拓海

小屋明星

大西このみ

芥川季々

合田ひな

中川結貴

菅里菜

 

中川 結貴

アロマデザイナー財津園美さんと

アーティスト上崎梨加さんのふたりが「Serendipity」偶然の出会いを幸運に変える力

という言葉をテーマとし、そのテーマで調合されたハーブやアロマオイルを使い

オリジナルの香りをつくり、絵画やコラージュといった目に見える形で表現する事により、目でも鼻でも楽しめる作品。

本作品 SEREDIRITY

作者 上崎梨加

素材 アロマオイル、ハーブ、絵の具、キャンバス

 

 

 

合田ひな

石田徹也の作品は大きなテーマが二つある。人権、教育、食など社会への警鐘を鳴らすもの。もう一つが非現実的なイメージ世界を表現したものだ。サラリーマンとオンボロになった古い飛行機が組み合わさっている。仕事に疲れ、人付き合いに疲れ、夢を見失って飛べなくなった人。絵を見た人はそれぞれ自由に意味を見出せば良いが、ここには幸せより苦悩を読み取る方が自然だ。言葉で明確に表すのが難しい歯がゆさ、不気味さ。しかしその中にすとんと腑に落ちるリアルがある。

石田徹也

「飛べなくなった人」

1996年

アクリル、板

縦103.0 × 横145.6 

 

 

大西このみ

ベルント・ベッヒャーはシーゲルランドの出身であるが、そこには石炭の採掘並びに精錬を行う古くからの工場設備で知られてきた地域である。また廃坑によって社会上の大変革が始まったところでもある。ベッヒャーはその時期に写真を用いて例の工場設備を記録し始める。とは言うものの被写体には取り壊しが迫る炭鉱や巻き上げ塔ばかりでなく、貯水塔や、冷却塔や、溶鉱炉の上端や、ガスタンクも選ばれている。ハーフティンバー様式の木造家屋や1世帯の家屋などのような住宅建築は、稀にしか撮影しない。建造物の主要部分が複数掲示されるが、それによって観念上の原型のイメージが発生する。1点の絵画と対等になるのは、個々の対象が写真のシステムに則ることによってのみである。例えば視点が高所にあること、撮影時のニュートラルな 散光、細部を最大限鮮明に写せる大判カメラの使用、さらに白黒写真であることがそのシステムに含まれる。出典 Junge deutsche Kunst der 90er Jahre aus NRW

元作品名 Wassertürme

Bernd and Hilla Becher

サイズ可変

 

 

芥川季々

私達がよく知っているウォーホールの作品は主にシルクスクリーンを使ってはっきりバチッとした色合いのものが多いが、この作品のようにウォーホルがまだイラストレーターとして活躍していた時代のものはどちらかというと水彩画のようなものが多く見られる。私達がよく見ているウォーホールの作品だけでなくイラストレーター時代の作品を見るとさらに面白いものが発見出来るということを感じてほしい。

元作品  Lips (1950)

情報

36.8cm×28.6cm

インク、ストラスモアペーパー

 

塚原拓海

「木藤は主にインスタレーションを手掛けるアーティストで、光や風などの自然の要素、会場の構造などにほんの少しだけ手を加えることで成立する繊細な作品で知られている。本展では、美術館のアトリエ1で冬枯れの枝を描いた壁画と時折落下する白い花びらによるインスタレーションを展示したほか、エントランスホールでは花びらが少しずつ落下する作品を設置した。(中略)いずれも漫然としていたら見つけることさえ難しい作品だが、それゆえ見る側の感覚が研ぎ澄まされ、作品や場との新たな関係を見つけ出すことができる。同時期に開催中の大規模な企画展に訪れていた大勢の観客のうち、何割の人が彼女の作品に気付いたのだろう。その数は定かではないが、気付いた人はきっといままでに味わったことがない美術体験をしたはずだ。」

小吹隆文 artscapeレビュー 木藤純子「Winter Bloom」

http://artscape.jp/report/review/10106066_1735.html

作品名

Winter Bloom #1

木藤純子

サイズ可変

 

 

菅 里菜

この作品は1970年から制作されている”PoliishVillage”という作品シリーズの”Jarmolince 1973 III” である。作品タイトルはポーランドの土地名から取られている。

ステラはこの作品のアイデアを建築家の友人であるリチャード・マイヤーから貰った本から得ており、その本は、第二次世界大戦でナチスに破壊されたポーランドのユダヤ協会に関するものであった。この本から一つの既知の物体が破壊されることによって、複雑な構造を持つ未知の物体に変化することをステラは発見したと思われる。

この作品をきっかけにステラのペインティングはミニマルなものから、複雑なものになっていく。

作品名:Jarmolince III 1973

作家: Frank Stella 

素材:ミクストメディア

制作年:1973

サイズ:294.6×228.6×20.3cm

 

 

小屋明星

現代美術作家のイチハラヒロコは、言葉や文字を作品化し世界に発表しています。彼女はあくまでも作家でありコピーライターではありません。日本文学に於ける俳句・短歌は世界に誇る芸術であり、彼女の作品も1つ1つメッセージ性を含み世界を巡る芸術なのです。

 

「恋」に関して吉凶は曖昧さを持ちます。よって「恋みくじ」に関しては吉凶の文字を廃止できるという考えに至りました。

 

私は、イチハラヒロコ氏の作品をみくじという媒体に載せることによって、言葉や文字のもつ深い神意から何らかの意味を感じ、神との関わりを持っていただくこと。広く人々に芸術の本質を知っていただくと云うことを鑑みて、今回の「イチハラヒロコ恋みくじ」を作りました。

 

布忍神社 宮司 寺内成仁 より

引用:山崎菅原神社HP

http://yamasaki-tenjin.com/04ichihara.html

【作家名】

イチハラヒロコ

【作家の作品名】

イチハラヒロコ恋みくじ

【画材、技法、サイズ等】

インクジェットプリント、言葉、時の運

 


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