今回はドイツ、カールスルーエにあるメディアアート総合研究施設’ZKM’に訪れた時のことを書いていきます。
ZKMはメディアアートや現代美術の研究施設であり、同時に美術館も設置されてある文字通り総合施設です。海外に行く前に松本先生と色々と話を伺ったときに「ZKMはマジおすすめ」と言われていたので結構楽しみにしていました。
地元でも結構有名な施設なのか元来持った方向音痴の私でさえも一発で目的地に着けるほどでした。(至る所に地図&標識がありました)ちなみに今回の旅で自分の方向音痴ぶりを如何なく発揮し、なかなか普通の人がしない事を結構やらかして来ました。その話はまた今度。
中に入るととにかく広い。すべての標識がドイツ語だったのでどこに行けば良いのかわからず入館3分で途方にくれました。困っているオーラを出していましたが誰も助けてくれなかったので仕方なく館内を歩く事にしました。するとここの研究員か学生かが何やら舞台の設置などをしていました。
置いてあるチラシによるとどうやら何かイベントが開催されるらしい。作業風景を見ていると学生の時のことを思い出されます。
前に歩いていた家族連れをストーキングしてると入り口の奥にあるカウンターでチケットらしきものを貰っていたのでなるほどあそこが入り口だと分かり、自分もチケットを購入しました。
まず二階から見るとのことで階段を上がるといきなり作品が僕を出迎えてくれます。
コンセプトやら制作風景などが書かれていましたが如何せんドイツ語なので全く分かりません。どうやら戦争はいけないよってことを表現してるんではないでしょうか?
次のエリアに進むとゲームコーナーみたいな機材がたくさん置かれていました。
どうやら古今東西のビデオアートが見れる場所でした。
この機材の中に膨大な量の作品が収録されており一日じゃとても見終われる数ではありません。
基本的に新しい作品はなく、ビデオアート黎明期の作品が中心でした。ただ日本ではこれだけの数のビデオアートを見れるところなんて殆どないので凄く感激しました。
実験映像が流れる中、ドキュメンタリーな作品も中には何個かありました。これは海外に来て思った事なのですが、ビデオ作品なこういったドキュメンタリー作品が結構見る機会が結構多いです。ビデオアートとドキュメンタリーとの密接な繋がりはあるのかそれについて足りない頭を使い考えていました。
映像作品=自分の感性の表現だと思っていましたがそもそも現代アートは時代や文化などから派生したり、または痛烈に批判をして形成してきたものだと考えるとその時代の政治的な背景を映し出すのもアートなのではないでしょうか。おそらくドキュメンタリーの作品の作者もどこかに何故この映像を流したのか伝えたい意図というのは必ず画面内で見受けられることができる筈です。従ってその作者の意図が即ち表現であってアートとして成立するのではないでしょうか。
とか考えつつもやっぱり実験映像やフィクションの作品を見てしまう…まだまだ精進が必要だな…
今回はとりあえずここまでで、後半は主にインスタレーション、平面作品を紹介していきたいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=NDk9qwBCcP8←自分が見た中で唯一発見できた作品を載せときます。
それでは有り難うございました。