メディアアート卒業生による海外放浪記〜ドュッセルドルフ編2〜

 

お久しぶりです、卒業生の植田です。

 

さて前回は久しぶりの日本語に触れて少しセンチメンタルな気持ちに浸っておりましたが、今回は本来の美術館の話をします。

写真Ⅰ

ここドュッセルドルフにはK20美術館、K21美術館という二つの有名な美術館があります。

名前から察する通り姉妹美術館で一つは近代、もう一つは現代の作品を主に扱っています。             

 

その前に主に海外には観光者向けのその土地土地のトラベルカードなるものが存在しています。そのカードを購入すると近辺の美術館や博物館、交通機関の料金が割引になるという非常に有り難い恩恵を受ける事ができます。

さっそくそのカードを駅にあるインフォメーションセンターで購入し今回行く美術館の値段を調べます。

K20美術館、K21美術館共に1500→1200

 

全然割り引いていません。たった300円です。よく見ると他の美術館や博物館は半額くらいの値段で入館できるのに・・・

 

よく調べてみるとマイナーな施設の割引率はそこそこ高いのですが、有名な美術館などは全然安くならないとのこと。

これはあまりにもケチすぎます。半額などの施設はガイドブックにすら記載されてないような施設ばかり。

 

現地の人は知っているかも知れないけれど観光客はほぼ分かりません。しかもターゲットは観光客なのに・・・。

 

前回本屋から美術館は距離があったのですが歩きたい気分だったので歩く事にしました。しかしこれが間違いだったのです。

 

恒例の方向音痴が発動して一時間くらいさ迷うことになりました。距離的には大学から桂駅くらいの距離だったのですが、多分河原町くらいは歩いていました。体感的に。

 

なんとか自力でk20美術館に着いたときには。すでに昼をとうに過ぎていました。

 

K20美術館は去年改装されたばかりでもの凄く綺麗な建物でした。〈写真1 

 


写真2.3

 

作品は近代の作品特にシュルレアリズムの作品を多数扱っており、シュルレアリズムが好きな僕としてはとても嬉しいラインナップです。

まだ僕は学生のころ課題でシュルレアリズムの作家エルンストをテーマにした作品を制作して、先生方にボロクソ言われた事が思い出されます。

 

展示されてる作家は今までの美術館と結構似ている。クレーとエルンストの作品は比較的に多かった。

 

昔先生が言っていたように作品ってデカイ方が評価されるのか?なんかでかけりゃいいっていう風潮があって仕方ない気がしました。

 

結構堪能して今度は21へ。地図で何回も確認して行き方もわりと簡単だったのですぐ到着しました。

写真4

 

建物はこっちの方が現代美術を扱ってるのに凄く古く歴史を感じました。でも中に入るとZKMみたいな研究所みたいな内装で近代的。

 

打って変わってこの美術館はインスタレーションが中心でした。常設展の映像作品が面白かった。

 

地下のエキシビションは映像作品が中心でした。

見たことある作品もあった。たぶん授業で扱った(地下鉄の映像、確かにトランスファー?)後は知っている作家はビルヴィオラと河原温くらいしか知らなかった。

 

なんかあっちの作品ってドキュメンタリーは政治批判的な作品が多い気がした。しかも結構ストレートな映像で魅せてくる。ドキュメンタリーと芸術のつながりみたいなのも意外に近かったりするのか?なんて。

 

ちなみにここの美術館で写真を撮ろうとすると、凄く厳ついおっさんに注意されたので写真が一枚も撮れませんでした(笑)

 

本当はもっと見たかったのですが閉館アナウンスが流れてきたのでそそくさと退館し、宿に戻るのでした。

 

道に迷わなければすべての作品を見る事ができたのに・・・  

 

植田


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