2014年3月に卒業した、メディアアート10期生の卒業制作の記録です。
卒業制作作品展は2014年2月5日(水)〜9日(日)
京都市立美術館で開催されました。
木俵 元毅 KIDAWARA Genki <教育後援会奨励賞>
Conf lict
インスタレーション 210.0 × 400.0 × 200.0cm 写真3点、フィギア1000体
人間は外面と内面の二つを持ち、その内面も二つに別れている。自分自身で理解してい
る内面、そして自分を含む誰にもまだ知られていない内面。私たちは自分自身もわかっ
ていない意識の中で、自分自身、もしくは相手の何かに対して葛藤し、戦争をしている。
山下 七海 YAMASHITA Nanami
Sheep crowd
コスチュームパフォーマンス サイズ可変 インスタント写真
動物には自分を強く見せるために角がある。とくに、女の子は人に会ったりどこかへ行っ
たりするときファッションやメイクで着飾り良く見せようとする。その二つに類似性を
感じ、作品として表現した。参加者には自分らしい服を着てきてもらい、好きな色の角
を付けて化粧室やパウダールームで撮影し写真にサインしてもらう。そこで参加者と作
者との距離が縮まり、コミュニケーションが生まれる。
神野 春奈 KAMINO Haruna
ターゲット
映像インスタレーション 250.0 × 250.0 × 400.0cm プロジェクター、DVDプレイヤー、スピーカー
ついつい目をやってしまう女子のスカート姿に着目した映像作品。“ 多種多様な女の子
のスカート姿をじっと見つめていたい ” をコンセプトにいろいろな女の子にお気に入り
のスカートを履いてもらった。階段をのぼっているとき、歩いているとき、跳んだとき、
さまざまな変化をみせるスカートと、それを身につけた女子の後ろ姿を追いました。
福井 翔子 FUKUI Shoko
undulate
インスタレーション 241.0 × 300.0 × 300.0cm
テント、ミラーボール、プロジェクター 2台、DVDプレイヤー 2台、スピーカー
揺れるように輝く光と漂うように海の中を泳ぐ生き物たち。人工物と自然物の一体化を
テーマに制作しました。
遠藤 梨穂 ENDO Riho
流れ
プロジェクションマッピング 200.0 × 200.0 × 400.0cm 白無垢、衣紋掛け、プロジェクター、PC
白無垢に花札モチーフのアニメーションを投影しプロジェクションマッピングをしまし
た。現在、西洋文化が多く取り入れられ日本文化が失われつつあります。その中で、成
人式の振り袖や袴など、まだ残っているものがあり、それはこれからも残り続けると信
じます。現代の表現方法であるプロジェクションマッピングと日本文化のひとつである
白無垢を合わせることでその思いを表現しました。
斉藤 千穂 SAI TOU Chiho
FloMo-Doll
インスタレーション 120.0 × 150.0 × 80.0cm ドール、コスチューム、モニター、テーブル
純粋だけれども薄暗く歪んだ闇を持った少女を花のモンスターとして表現したドール用
アウトフィットを作製しました。モニタには花のモンスターに扮した少女人形の姿を映
し、その前には少女の心の闇を視覚化させたモデルドールにアウトフィットを着せて展
示しています。モニタに映るアウトフィットとモニタ前に展示したアウトフィットは同
じ物となっています。