キュピキュピ 新作 「アトメスッパイ」
2012年3月11日(日)高知県立美術館ホール
http://www.kyupikyupi.com/
学生達の感想です。
キュピキュピのライブ公演は初めて拝見させていただきました。
とても面白かったです。映像とダンサーの共演、レーザーや煙、音楽など様々な要素が織り成すインスタレーションの空間が心地よく、あっという間の70分でした。
洗練されたユーモラスな異空間に引き込まれて、終始舞台に釘付けになってしまい、思わず公演終了後にサインを頂きました。発想・技法・緻密さ、どれをとっても今の自分に出来ない所を多く感じ、向上心に強い衝撃を受けました。及ばずながら、自分もあれほどに鑑賞者の心を引き込む作品を作りたいと意気込んでおります。カツオのタタキもすごく美味しかったです、卵焼きの甘さに驚愕しました。またこのような機会があれば是非観に行きたいと思います。
駄文で申し訳ありません、失礼いたします。福井 孝騎
舞台上での力強い動きに圧倒されました。映像や光と女性達の動きがピタリと合って、観ていて楽しかったです。笑える所もありつつ、しっとりとしたかと思えば激しくなったりと、色んな感情になって面白かったです!若井あゆ
それ程キュピキュピの作品を見たことがある訳ではないのでが、
何だか今回の公演は雰囲気が違う気がしました。
キュピキュピというと派手で奇抜な印象があったのですが
今回の公演は少しおとなしい感じがしました。
最後の方なんかはファッションショーがイメージされました。
日時から、やはり東日本大震災は関係しているのかききたくなってしまいました。 直接的に表現されていないにしても、確実に影響を受けていないはずないとは思います。
生演奏と暗い舞台に光が射していて、そこにわっかが昇っていくという部分は、まるで魂を天国へ送っているように見えてしまいました。 公演タイトル「atmesppai アトメスッパイ」 は
「atmosphereがいっぱい」という意味で、 キュピキュピの雰囲気がいっぱいということだそうです。 キュピキュピの雰囲気というと、ご存知の方はよくわかってらっしゃるのではと思うのですが、あえてこのようなことをするということは、今までの雰囲気と違うところも含めて考えると、 これからのキュピキュピはこんな感じでいきますよ、という宣言・提示みたいなものなのかなと思いました。 オープニングの「アトメスッパイ」という女性の声が素敵でした。
「シッケテル」の時もそうでしたが、タイトルの語感というか、ことばの音の響きがとても考えられてるなと思います。 この導入好きです。 他にも色々気に入った表現はあったのですが、この辺で。
今回は、面白い!!って盛り上がってスッキリ出来る感じじゃない気がします。テーマがあって、その様に楽しめば良い、みたいなガイドがなくて、対象がキュピキュピというアーティストで、まだちょっと考えるところがあるような気持ちです。公演自体は単純に楽しかったのですが。荒坂沙織
atmespaaiとっても楽しかったです!
私はキュピキュピの舞台作品を初めて見たのですが、視覚的に音響的にも楽しむ要素が満載でまさにどれもオイシイ!と思いました。すごく鮮やかで艶やかな大胆でユーモラスなパフォーマンスでイリュージョンにかかっているような感覚で作品に魅入っていました。アトモスフィアがいっぱい=atmespaaiということで、すべてが物語のようで、でも物語とまではいかないよう雰囲気らをいろんな形で受け止めて楽しめる作品でした!とっても満喫した研修旅行でした!引率して頂いた松本先生、本当にありがとうございました。松永ありさ
ところどころ、バリアブルのときの使い回しが見えました。
風船へのマッピングのドット柄が可愛く、今後グラフィック作品を制作する上で、参考にしたいと思います。一番のお気に入りは、顔へのマッピング映像でした。
マッピング映像は、江村ラボで何度か拝見しているのですが、よもや顔へというのは考えつきませんでした。今回のバイオリンとギターの音楽は、キュピキュピの新たな一面を見ることが出来たと思います。CD化したなら、欲しいと思いました。向井地永
アトメスッパイ
映像、ダンス、音楽の核融合が初の生キュピキュピを体験した自分には眩しかった。所々にクスリとくる笑いが散りばめられたと思えば不意をつくように流れる音楽に癒される。いい意味で180度くらい裏切られた公演だった。—-塩カツオも美味でした。宮谷豊明
二回生の研修旅行ぶりにキュピキュピの作品を観ることが出来て嬉しかったです。個人的に印象に残ったのは、頭に風船、です。何だか可愛かったので印象に残りました。3Dや映像、照明など色々な要素が盛り込んであって、観ていてとても面白かったです。—-山藤 真以子
「アトメスッパイ」
今回ライブという形での芸術作品の鑑賞は初めてでした。ショーを思わせるような作りの舞台はまるでバーレスクのように感じました。純粋に観客を楽しませる舞台であり、でもしかし媚びてはいない。大衆的な感性のうちに立ちながらも個々人としての心のうちに感化するような表現に感じました。性という題材をとりあげながらも(下衆なもの、低俗なもの)だ、と表現として抑圧するわけではなくむしろ体現している。人間の心は抑圧してしまうといろいろと弊害を生み出すもの。さまざまに趣向を凝らした映像技術と同等に、性というある種の被害的心から解放されて動き回るダンサーに感動するのかなと思いました。そこが、映像と生身の人間との同時進行のライブパフォーマンスの一番うまくいった点で
はないかと思いました。梅津順一